紳士の装いについて

服や振る舞い、その他諸々についてのアレコレ

【WHAT TO BUY】TOMORROWLANDのハイゲージニット

ニットといえば、どこのブランドを思い浮かべるだろうか。クルチアーニやジョン・スメドレーだろうか。あるいは、オーラリーやアンデルセンアンデルセンだろうか。いずれにせよ、3万円は超えてくるから、安い買い物じゃないし、ローゲージは今はなんだか違う。まずワードローブに加えてほしいのは、品のいいハイゲージのニットだ。

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今日オススメしたいのはTOMORROWLANDのメリノウールを使用したハイゲージニット。ハイブランドばかり買い漁っている私がなぜこれを勧めるのか。それは、その圧倒的なコストパフォーマンスからだ。

プライスは17,000+tax。良心的な価格だが、品質は文句なし。

元々ニットメーカーから始まったTOMORROWLANDは、セーター(特にハイゲージ)のクオリティにおいては、横並びのセレクトショップの中で頭一つ抜けている。

私がTOMORROWLANDで働いているのもあり、触れる機会が多いからこそ実感する。これ、本当によくできている。

スーパー120相当(17.5ミクロン)の糸を使用している上、毛玉になりづらく、サイズ感のバランスも良い。上品だからこそ、スーツのインナーとしても着れるし、ボロの古着に合わせてもギャップがちょうどいい。やっぱり使いやすいニットは上品なハイゲージだ。

もしあなたがシンプル路線に向かっているのなら、ぜひこのニット、ワードローブに加えてみて欲しい。

【WHAT TO BUY】CAUSSEのレザーグローブ

男たるもの、紳士たるべきだし、紳士たるもの、ディテールにこだわるべきだ。そう常々思い続けている僕が見つけたこだわりの逸品をご紹介したい。

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CAUSSEのグローブだ。

一流の人間は常に一流のモノを身につける。レザーグローブとは、まさにそのような態度を体現しているアイテムなのだと思う。

スマートフォンが触れる手袋が出ているこの時代に、なぜレザー?それが紳士の装いというものなのだ。常にクラシックでなければならない。

CAUSSEは19世紀末創業のフランスの老舗グローブメーカーであり、国が認めた人間国宝が在籍する。なかなか良さそうだな、と思っては亜たものの、実際につけてみてびっくりした。私が購入したものは、手のあたる内側はシルク、手のひらがスムースレザーで、手の甲がハラコレザー。ものすごくしなやかで、スマートフォンはいじれないものの、行動に支障が一切ない。エレガンスを保てるのだ。

それものそのはず、現在でもHermesやSaint Laurent、GUCCIなどのOEMを請けることで有名なファクトリーブランドなのだ。磨き上げられたフランス靴のJ.M.WESTONと、同じくフランス製のCAUSSEのグローブ。紳士の冬の装いにぴったりではなかろうか?

紳士たるもの、歴史に敬意を払い、伝統を重んじる。それを着こなしから体現したい。

 

【WHAT TO BUY】Maison Margiela ノーカラージャケット

春や秋、Tシャツで外出するのは心許なくて、セーターはちょっと暑い。何を着たらいいんだろうか。そんな時期に1着持っていると便利なのがMaison Margielaのノーカラージャケットだ。

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(画像はSSENSEより)

ミニマルとはこのジャケットの為にある言葉だと言うともちろん多少過言なのだけど、そのくらいミニマルだ。「ジャケット」ではあるのだけど、アンコン仕立てで、ラペルもなし、ポケットもなし、ベントもなし、切羽どころかボタンもなし。なのになぜか存在感のある服だと僕は思っている。

今でこそ、このジャケットを見るとMaison Margielaだと思ってしまうが、原型はHermésのマルジェラ期。1997-2003の間、エルメスでマルジェラがデザイナーを務めていた頃のショーのルックに同じようなものがある。それにリスペクトを込め、リバイバルしているのが、今のマルジェラのノーカラージャケット。

Hermésのマルジェラ期コレクターの僕としては、マルジェラの中では外せないアイテムなのだ。

 

そしてこのジャケットの魅力はなんといってもその使いやすさだろう。インナーはシャツよりカットソーやニットをオススメするが、ほとんど制約なく合わせることができるアイテム。ワードローブに加えておくと「何だかんだ手に取ってしまうアイテム」になるかもしれない。

【WHAT TO BUY】J.M.WESTON 180

このブログでは、僕、須賀コウヘイの、ファッションにまつわるあれこれをお届けする。

第1回はJ.M.WESTONのシグネチャーローファー「180」だ。

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もしこれから一生、たった1つのモデルの靴しか履けないとしたら?僕はJ.M.WESTONの180か、CONVERSEのオールスターのどちらかを選ぶだろう。

この靴の魅力はなんなのか?個人的偏見を多く交えながら紹介したい。

 

J.M.WESTONは1891年創業のフランス靴メーカーだ。2001年からはデザイナーとしてミッシェルペリーを迎え、クラシックとモダンを共存させているブランドとしても名高い。

 

まず外せないのはそのフィッティングだ。J.M.WESTONは新品で購入するとき、これでもかというくらいビチビチのフィッティングを勧められる。正直、すごく痛い。丁寧に鞣されたボックスカーフは履きこむうちにどんどん伸びていくから、超タイトなサイズ感のものを選ぶのだ。WIDTHがA-Eまで用意されているので、入るギリギリのサイズ感で選ぶ。

痛みに耐え、それが伸びて足に合った時の歩きやすさたるや。しゃがんでも踵が浮くことはなく、ものすごく歩きやすい。僕の足に合っているだけなのかもわからないが、さまざまな革靴を履いてきて、これより歩きやすいと感じるものはあまりない。

 

そして、合わせやすさ。コンパクトにまとまった、まさに「デザインされた」ローファーは、基本的にどんなスタイリングでもハマる。フランス靴だからM-47で合わせるも良し、ローファーという文脈を汲み取ってリーバイスで合わせるも良し、あるいはマルジェラのパンツで合わせても良し。スーツにももってこい。控えめだからこその合う幅の広さは、どのシューズも敵わないだろう。

 

ちなみにオススメはビンテージの旧ロゴのモノ。新品をプロパーで買えば10万円強のモノでも、ビンテージで購入すれば5万円には収まるし、何より革の質も良い。クラックさえなければ、手入れもブラッシングと保湿だけで充分なくらいいいレザーだ。

 

J.M.WESTONの180、革靴が好きなら是非一足は購入してみてほしい。